Freeplane 1.2 の特徴(3):コネクタ、雲、そしてまとめノード

マインドマップは、ノードに書かれたキーワードの関係を、視覚的に分かりやすく表示することができます。そのための基本ツールは、同一系列のノードの階層関係を示すエッジといわれる線、及び異なる系列のノード間の関係を示すコネクタといわれる矢印(線)です。また、多くのマッピング・アプリで「雲」といわれるグルーピングも用いられてきました。Freeplane でも当初から、これらの機能が装備されていましたが、Freeplane 1.2 では、様々な機能アップが図られています。また、この度は新たに「まとめノード」という新兵器が登場しました。

エッジ(線)に関する改良は次回取り上げることとし、今回は、コネクタの機能強化、及びまとめノードについて説明します。


1.コネクタの表現力強化
b.コネクタの線の種類や太さ、形状を変えられるようになりました。
 実線のほかに点線一点鎖線などが使えるようになりました。また、線の形状は、これまでの曲線に加え、直線(直結型と角付き)が導入されました。これに線の色や太さのバラエティを加えれば、連結するノード間の関係が分かりやすく表示できます。

b.コネクタとノードやエッジ(線)とが重複する場合の表示機能が改善されました。
 従来、コネクタがノード等と交わる場合、コネクタが背後に置かれ、非表示にされていましたが、1.2 では、「環境設定」でノード等とコネクタとのどちらを前面表示するか選択できるようになり、あわせてコネクタを透過表示できるようになりました。透過表示を使えば、ノード等の情報とコネクタの両方を表示しても識別でき、グッと見栄えがよくなります。

2.片道コネクタ機能
 片道コネクタは、コネクタの出発点と行き先を同一ノードに指定することにより、ノードから突き出た直線(矢印)を付すものです。コネクタのラベルを使えば、簡単な吹き出し」まがいに使えます。片道ノードの先に線(エッジ)を消したノードを置きここに注釈を書くこともできます。

3.雲の表現力アップ
 これまで、FreeMind や Freeplane のノード群の囲み表現機能は、文字どおりの「雲」の形をしていました。1.2 では、これまでの雲の形(「モクモク」)に加えて、「トゲトゲ」、「矩形」、「丸角矩形」が使えるようになりました。モクモクはサツマイモみたいで愛嬌があるのですが、すっきりした形という意味で、私は矩形系統の方が好みです。

4.まとめノード
 ものごとを考えるツールとしてのマインドマップは、ルートノードからメインノードへ、そしてサブノードへと枝分かれする形で、発想を広げていきます。しかし、ある程度アイデアが出たら、これらをコンパクトに要約したりまとめたりしたくなることがあります。そんな時、収束の道具として、まとめノードが役に立ちます。
 この機能、XMindに以前からあって是非ほしいと思っていたので、私にとってFP 1.2 の最大の改良の1つです。